仕事で岐阜の近くまで来ていました。そのまま帰ってもよかったのですが、気分転換に一泊してみるかと思って予約したのが、フェアフィールド・バイ・マリオット・岐阜清流里山公園です。マリオット公式サイトからの予約でした。
今回は忖度なしの正直なレビューとして書きます。
部屋は文句なし。周りは何もない
先に結論を書きます。部屋は申し分ありませんでした。さすがマリオットグループで、宿泊に特化したシンプルで清潔感のあるホテルという印象でした。快適で過ごしやすい。隣の風呂の露天も、想像よりずっと良かったです。
一方で、このホテルは周辺に飲食店がほとんどありません。コンビニも歩ける距離になく、一番近くて1.7kmほどです。
裏を返せば、車があって静かな環境に泊まりたい人には、十分に選ぶ理由があるホテルです。
ホテルの基本情報
| 名称 | フェアフィールド・バイ・マリオット・岐阜清流里山公園 |
|---|---|
| 開業 | 2020年10月(マリオット「道の駅プロジェクト」の全国第1号) |
| 客室 | 約25㎡/ツイン(ベッド幅120cm)・キング(同180cm)/全室禁煙 |
| 風呂 | シャワーブース(客室に浴槽なし)。湯船は隣の「里山の湯」へ |
| 食事 | 館内にレストランなし(宿泊特化型) |
| 料金 | 1室単位(1名でも2名でも基本同額)。時期・曜日で変動するため、予約サイトで実際の日程を入れて確認するのが確実 |
| アクセス | 美濃加茂ICから車3分/美濃太田駅から車10分/バス停「ぎふ清流里山公園」徒歩2分 |
道の駅プロジェクト第1号
マリオットが道の駅と組んで全国に展開している「フェアフィールド・バイ・マリオット」。地方の道の駅の隣に、宿泊に特化したホテルを建てるという企画です。その第1号がここでした。2020年10月の開業で、今では全国に広がったシリーズの出発点にあたります。

良かった点
綺麗で、匂いがない
客室は約25㎡。数字だけ見れば広くはありませんが、実際に泊まると十分な広さがあり、居心地も良かったです。洗面が部屋側に独立していて、動線に窮屈さがありません。
派手さはありませんが、細かな部分まで丁寧に管理されている印象でした。館内も廊下も綺麗です。
アメニティは一通り備え付けられているので、その点は心配いりません。ひとつだけ注意があるとすれば充電まわりです。設備が少し前の世代のもので、Type-Cを直接挿せる差込口がありません。今の端末はほとんどType-Cなので、変換アダプタやコンセントに挿すタイプの充電器は、最初から持っていった方がいいです。コンビニまで1.7kmあるので、現地調達はできません。
個人的に一番評価したいのは匂いです。私は敏感な方で、ビジネスホテルや安いホテルだと部屋のにおいが気になることが多いのですが、ここは一切ありませんでした。さすがマリオット系列だと感じたところです。地味な話ですが、においに敏感な人にとっては、大きな魅力になると思います。

自然に囲まれている
環境の良さも印象に残りました。隣が公園で、まわりは緑です。夜も静かでした。
いまいち:周りに何もない
正直に書きます。周辺に飲食店が全然ありません。コンビニも歩いて行ける距離になく、最寄りでも1.7kmほどです。徒歩では現実的ではありません。
チェックイン後にコンビニで買い出し、というビジネスホテルなら当たり前の動きができません。車がないと、かなり厳しいです。
旅の忘れ物は、行く前にそろえておく
このホテルはコンビニまで1.7km。忘れ物に気づいても、着いてから買いに行けません。普段使っている充電まわりの小物などは、行く前にそろえておくのが安心です。
夕食はテイクアウトがおすすめ
館内にレストランがないため、夕食は自分で用意することになります。おすすめはどこかでテイクアウトして、部屋で食べるやり方です。
このホテルは基本的に車でのアクセスが前提になりますが、車があれば5〜10分ほどのところにテイクアウトできる飲食店がいくつかあります。市内まで出れば、店で食べることもできます。
ここで一つ注意点があります。隣の里山公園にある食堂や飲食店は、基本的に土日しか営業していません。平日は営業していない店舗が多いため、夕食先としては期待しない方が安心です。
では平日はどうするか。里山温泉の中にある「里山食堂」を使うことになります。券売機式で、うどん・そばが700円台から、みそカツ丼・ソースカツ丼が1,050円、高山ラーメンが1,000円といったところです。

私は朝食をベーカリーで購入
朝食は、公園の施設内にあるベーカリーで買ったパンのセットで済ませました。シリアルなど、軽いものが中心です。種類は多くありませんが価格は手頃で、地元の人も利用しているような雰囲気でした。
地ビールはフロントで買える
ホテルのフロントで、地元・美濃加茂のクラフトビール「MINOKAMO BEER」などの地ビールを売っています。
コンビニで買って持ち込んでもいいのですが、そのコンビニが歩ける距離にはありません。飲みたい人は、フロントで買うか、来る途中で買ってくるかの二択になります。

里山の湯は温泉ではない
誤解されやすいので先に書きます。「里山の湯」は温泉ではなく、沸かし湯です。「隣に温泉がある宿」だと思って行くと、話が違ってきます。

宿泊者は500円で入れる
一般料金は大人720円ですが、マリオット宿泊者は500円で入れます。チェックイン時にフロントで、この施設に宿泊していることを示すカードがもらえるので、それを提示する形です。
利用のルールは次のとおりでした。
- 部屋からタオルを持ち込んで入浴してよい(手ぶらで行ける)
- 入浴料は500円(宿泊者割引・カード提示)
- 下駄箱とロッカーに各100円必要(利用後に戻ってくるタイプ)
- 一度お風呂の入り口から外に出ると、施設内にいても再度500円かかる
最後のルールは要注意です。一回出て休憩して、またあとで入る、ができません。一度入ったら、そのまま利用を終える前提で考えた方がよさそうです。
露天とヒグラシが一番良かった
温泉ではないと書きましたが、露天風呂は結構充実しています。そして、これが今回の宿泊で一番良かったところでした。
夕方、湯に浸かっていると、ヒグラシの鳴き声がすぐ近くで聞こえます。自然が本当に近い風呂です。真横からカナカナカナと聞こえてくる中で湯に浸かる時間は、温泉ではないことをあまり気にしなくなるほど、心地よい時間でした。夏に行くなら、夕方の露天を狙う価値があります。
ただし自然が近いということは、虫刺されやハチなどの害虫に注意が必要ということでもあります。そこは頭に入れておいてください。
サウナと水風呂は残念
ここも忖度なしで書きます。訪問時のサウナと水風呂は、あまり良い状態ではありませんでした。
まずサウナですが、室内の匂いが良くありませんでした。はっきり言うと、不快に感じるにおいがありました。普通の銭湯だとスノコの上にタオルが敷いてあることが多いと思いますが、ここはタオルが一切敷かれておらず、すべてマットでした。マット自体は定期的に交換されているようでしたが、この仕様は気になりました。ただ、サウナ自体は広くて大きく、そこは良かったです。
水風呂はサウナを出てすぐのところにあります。ただ、私が訪れたときは少し白く濁って見え、清潔感という点では気になりました。水温計は設置されていませんでしたが、体感では15℃以下だったと思います。
あくまで私が行った日の状態なので、いつもそうだとは限りません。ただ、サウナ目当てで行くホテルではない、というのが実際に入った感想です。露天が良かっただけに、ここは惜しいところでした。
風呂に行くなら、持ち物は先に用意
里山の湯は部屋からタオルを持ち込めますが、シャンプーやスキンケアを普段のもので済ませたい人は、トラベルサイズを持っていくと楽です。
公園は日中無料。散歩30分
隣の「ぎふ清流里山公園」は、日中は無料で入れます。園内には食堂、カフェ、おみやげ館、大型のネット遊具があります。
夏場は正直暑いですが、ぐるっと回って30分ほど散歩するにはちょうどいい広さでした。朝食のあとにひと回りするくらいが、ちょうどいいと思います。

車で行くなら、積んでおくと助かるもの
このあたりは車が前提です。テイクアウトを部屋で食べるなら保冷バッグ、長距離を走るなら車載の充電器。あると地味に効きます。
私はもう行かない。でも良い宿
正直な結論を書きます。また行きたいかと言われたら、もう行かないです。
ただ、これはホテルが悪いからではありません。むしろ逆で、ホテル自体はすごく素敵でした。さすがマリオットグループです。部屋の作り、清潔感、匂いのなさ、館内の管理。そこは全部良かった。
ではなぜ「もう行かない」のか。静岡からわざわざ行く場所ではないからです。私にとっては、目的地として訪れるタイプの宿ではありませんでした。そういう種類のホテルではない、というだけの話です。
どういう人が泊まるのか
答えははっきりしています。この辺に用がある人です。
私も今回は、仕事で近くまで来て、そのまま帰ってもよかったところを、気分転換で泊まってみた形でした。そしてこの辺は、そもそもホテルが少ない。だから「美濃加茂の近くで一泊する必要がある」という状況になったとき、この宿はかなり有力な選択肢になります。しかもマリオットの質で泊まれます。
わざわざ行く宿ではなく、近くに来たならここに泊まっておけば間違いない宿。私としては、このホテルを一番自然に表現するとそんな印象です。
向いている人
- 美濃加茂・美濃太田の周辺に用があって、泊まる場所を探している人(この辺はホテルが少ない)
- 車で来る人
- 静かな環境で、綺麗な部屋にゆっくり泊まりたい人
- ホテルの匂いが気になるタイプの人
- 夏に、露天でヒグラシを聞きながら湯に浸かりたい人
向いていない人
- ここを目的地にして、遠方からわざわざ行こうとしている人
- 車がない人(コンビニまで1.7km、飲食店なし)
- 館内のレストランや朝食を期待している人
- 温泉が目当ての人(温泉ではありません)
- サウナ・水風呂が目当ての人
一度泊まってみて、いい経験になりました。部屋の快適さと、夕方の露天から聞こえたヒグラシ。この2つは、はっきり記憶に残っています。それで十分です。
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