弥生時代の暮らしがそのまま残る水田跡、市街地の尾根に眠る巨大古墳、なまこ壁の宿場町——。静岡は、教科書に載る遺跡から気軽に歩ける史跡まで、歴史散歩の舞台がそろっています。この記事では、静岡県の古墳・遺跡・歴史さんぽスポットを、地元目線でまとめました。(開館時間・入館料は変わることがあるので、お出かけ前に各施設の公式でご確認ください。)
登呂遺跡(静岡市)|弥生時代の暮らしにふれる特別史跡
静岡市駿河区にある、弥生時代後期の集落・水田跡。国の「特別史跡」(史跡より格上の指定)に選ばれた、日本を代表する遺跡です。復元された竪穴住居や高床倉庫、広々とした水田跡が並び、弥生人の暮らしを体感できます。隣接する静岡市立登呂博物館では火起こしや田植えなどの体験も。遺跡や博物館1階・屋上テラスは無料で、2階の展示室のみ有料(一般300円)。開館は9:00〜16:30、月曜などが休館です。
静岡市の古墳めぐり|賤機山古墳・三池平古墳・谷津山古墳群
静岡浅間神社の境内にある賤機山古墳(しずはたやまこふん)は、6世紀の横穴式石室をもつ国の史跡。柵越し・照明付きで巨大な家形石棺を見学でき、浅間神社の参拝とセットで回れます。清水区の三池平古墳(みいけだいらこふん)は全長65mの前方後円墳で、墳頂からは清水港・三保松原・日本平を望む360度の眺め。市街地に近い谷津山の尾根には、駿河国でも最大級・全長約110mの谷津山古墳を含む古墳群が分布しています。いずれも気軽な散策コースです。
磐田の古墳|銚子塚古墳・新豊院山古墳群
磐田原台地には、東海地方有数の大型古墳が残ります。銚子塚古墳(附 小銚子塚古墳)は4世紀後半の前方後円墳で、全長は108m。静岡県内では3番目の大きさとされ、古墳時代前期では有数の規模を誇ります(「東海最大」ではない点に注意)。すぐ近くの新豊院山古墳群(しんぽういんやまこふんぐん)には県内最古級の前方後円墳もあり、舶載鏡などが出土した国の史跡。古代東海道の有力者の存在を今に伝えています。

東海道の宿場町さんぽ|蒲原宿・由比宿・丸子宿
静岡には、旧東海道の宿場町の面影が今も残ります。蒲原宿(かんばらじゅく)は、歌川広重の名作「蒲原 夜之雪」で知られ、なまこ壁や格子戸の旧家が点在。由比宿(ゆいじゅく)は本陣公園や広重美術館があり、名物の桜えびと難所・薩埵峠(さったとうげ)の絶景もセットで楽しめます。とろろ汁で名高い丸子宿(まりこじゅく)には、慶長元年(1596年)創業と伝わる老舗「丁子屋」が今も営業。広重の浮世絵そのままの風情が味わえます。
大河の舞台と世界遺産|蜂前神社・韮山反射炉
浜松市浜名区の蜂前神社(はちさきじんじゃ)は、井伊直虎ゆかりの古文書を伝えた古社として、大河ドラマ「おんな城主 直虎」で注目を集めました。歴史散歩の立ち寄り先におすすめです。伊豆の国市の韮山反射炉は、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産。幕末の大砲鋳造に使われた実物が現存する貴重な史跡で、近代化の歴史にふれられます(詳しくは別記事もご覧ください)。
よくある質問(FAQ)
Q. 登呂遺跡の入館料はいくらですか?
A. 遺跡や登呂博物館の1階・屋上テラスは無料です。2階の展示室のみ有料で、一般300円・高大生200円・小中学生50円が目安です。開館は9:00〜16:30、月曜などが休館なので公式でご確認ください。
Q. 静岡市内で気軽に行ける古墳はどこですか?
A. 静岡浅間神社の境内にある賤機山古墳がおすすめです。家形石棺を柵越しに見学でき、神社参拝とあわせて回れます。清水区の三池平古墳は墳頂からの眺めが見事です。
Q. 銚子塚古墳は東海地方で一番大きいのですか?
A. いいえ。磐田市の銚子塚古墳は全長108mで、静岡県内では3番目の大きさです。古墳時代前期では有数の規模ですが、「東海最大」ではない点にご注意ください。
Q. 宿場町さんぽでおすすめはどこですか?
A. とろろ汁の名物店が残る丸子宿、なまこ壁が美しい蒲原宿、桜えびと薩埵峠の絶景が楽しめる由比宿が人気です。いずれも旧東海道沿いで、歴史散歩にぴったりです。
まとめ
弥生時代の登呂遺跡、市街地の古墳群、磐田の大型前方後円墳、そして東海道の宿場町——静岡の歴史さんぽは、数千年の時間旅行を気軽に楽しめるのが魅力です。古代から江戸、近代まで、土地に刻まれた物語をたどってみてください。開館時間や見学条件は変わることがあるので、最新情報を確認してお出かけを。
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画像出典:登呂遺跡(登呂博物館) = 江戸村のとくぞう(CC BY-SA 4.0)
由比宿 = Alpsdake(CC BY-SA 4.0)(Wikimedia Commons)


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