お彼岸のころ、田んぼの畦道や川の堤防が一斉に赤く染まる——それが彼岸花(ヒガンバナ)の季節です。2026年の秋のお彼岸は9月20日(日)の彼岸入りから9月26日(土)の彼岸明けまで、中日の秋分の日は9月23日(水)。シルバーウィークの5連休とも一部重なるので、今年は「連休のついでに彼岸花」が組みやすい日並びです。この記事では、富士山と一緒に撮れる寺から2kmの赤い堤防まで、編集部が選んだ静岡県内の彼岸花名所5選と、見頃の読み方・楽しみ方をまとめます。
彼岸花2026の基本情報
| 例年の見頃 | 9月中旬〜10月上旬(その年の残暑次第で前後。近年は暑さで遅れる年もあります) |
|---|---|
| 2026年の秋のお彼岸 | 9月20日(日)彼岸入り〜9月26日(土)彼岸明け(中日=秋分の日9月23日) |
| 花の特徴 | ヒガンバナ科の多年草。花が咲くときは葉がなく、赤い花だけが一斉に立ち上がる |
| 別名 | 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)ほか |
| 観賞のコツ | 開花期間が短いため「咲いたらしい」の一報を聞いたら早めに。午前の斜光が撮影向き |
| 注意 | 球根などに毒がある植物のため、摘んだり口にしたりしない。田畑の畦は農地なので立ち入らない |
各スポットの見頃・開花状況はその年の気候で変わります。おでかけ前に各施設・観光協会の公式情報をご確認ください。

静岡の彼岸花名所5選
1. 興徳寺(富士宮市)|富士山×彼岸花、静岡ならではの一枚
富士宮市下柚野にある日蓮宗の古刹・興徳寺(こうとくじ)は、鎌倉時代から続くと伝わるお寺。秋になると境内が真っ赤な彼岸花で埋め尽くされ、条件が良ければ彼岸花越しの富士山という、静岡らしい構図が狙えます。春の枝垂れ桜でも知られる「花の寺」で、見頃は例年9月中旬〜10月上旬。公式サイトで開花状況が発信されるので、出発前のチェックがおすすめです。富士山がくっきり見えるのは空気の澄んだ朝。カメラ好きは早起きして向かう価値があります。
2. 水辺の楽校(富士宮市沼久保)|県内有数の大群落
同じ富士宮市の沼久保、富士川沿いにある「水辺の楽校(がっこう)」は、河川敷に彼岸花の群生が広がるスポット。まとまって咲く彼岸花が赤いじゅうたんのように広がり、興徳寺とはまた違う「量で圧倒してくる」タイプの名所です。興徳寺から車で回れる距離感なので、富士宮で2スポットをはしごする「彼岸花ドライブ」が組めるのがこのエリアの強み。見頃は例年9月中旬〜下旬ごろです。
3. 葉梨川堤防・白ふじの里(藤枝市)|約2km続く赤い川沿い
藤枝市北方の農産物直売施設「白ふじの里」周辺では、葉梨川の堤防沿いおよそ2kmにわたって彼岸花が咲き、川に沿って赤い帯がどこまでも続きます。堤防をのんびり歩きながら眺められるので、散歩がてらの観賞にぴったり。白ふじの里で地元の野菜やお茶を買って帰れるのも、直売所好きにはうれしいポイントです。見頃は例年9月下旬〜10月上旬。新東名の藤枝岡部ICからアクセスしやすい立地です。
4. はままつフラワーパーク(浜松市)|園内各所に約5万本
舘山寺エリアのはままつフラワーパークでは、9月中旬〜下旬ごろ、梅園の斜面など園内各所で約5万本の彼岸花が楽しめます。整備された園内で快適に観賞できるので、小さな子ども連れや歩きに自信のない方にとくにおすすめしやすいのがここ。舘山寺温泉や浜名湖遊覧とセットにすれば、彼岸花を口実にした半日レジャーが完成します。開園時間・入園料は季節で変わるため、公式サイトでご確認ください。
5. オクシズ・油山川沿い(静岡市葵区)|山里の穴場
静岡市街から車で30分ほど、オクシズ(奥静岡)の入り口にあたる油山(ゆやま)エリアでは、油山川沿いの土手や田んぼの縁に彼岸花が点々と咲きます(静岡市の案内では見頃は9月上旬〜下旬)。大群落系の名所と違って「山里の暮らしの中に彼岸花がある」落ち着いた風景が魅力。近くには油山温泉もあるので、静かに秋を感じたい人向けの穴場です。農地や私有地の縁に咲いている花も多いエリアなので、観賞は道路や土手から。農地である田んぼの畦道には立ち入らないようにしましょう。
見頃の読み方|「お彼岸ぴったり」とは限らない
彼岸花は名前のとおりお彼岸のころに咲くとされますが、実際の開花は夏の暑さ次第で毎年ずれます。残暑が厳しい年は開花が遅れ、場所によっては見頃が10月にずれ込むこともあります。確実に見たいなら、(1) 9月中旬から各スポットの公式SNS・開花情報をチェックし始める、(2)「咲き始めた」の一報から1週間以内に行く、の2段構えがおすすめです。彼岸花は咲いてから散るまでが短いので、満開を待ちすぎず早めに行くのが、きれいな状態に当てるコツです。
知って見るともっと面白い彼岸花の豆知識
花のときに葉がない。彼岸花は花が終わってから葉を伸ばす変わり者で、「葉見ず花見ず」と呼ばれます。畦道からにょきっと花だけが立ち上がる独特の景色は、この性質のおかげです。
畦道に多いのには理由がある。彼岸花の球根には毒があり、モグラやネズミ除けとして田んぼの畦や土手に植えられてきたといわれます。つまりあの赤い帯は、先人の知恵の名残でもあるのです。観賞するぶんには問題ありませんが、摘んだり口にしたりは絶対にしないでください。
赤だけじゃない。白い彼岸花(シロバナマンジュシャゲとも呼ばれる仲間)や黄色いショウキズイセンもあり、場所によっては赤い花に混じって白花が見られることもあります。見つけたらちょっと得した気分になれます。
よくある質問(FAQ)
Q. 2026年の彼岸花の見頃はいつですか?
A. 静岡県内では例年9月中旬〜10月上旬が目安です。2026年の秋のお彼岸は9月20日〜26日ですが、開花はその年の残暑で前後します。9月中旬から各スポットの開花情報を確認するのが確実です。
Q. 富士山と彼岸花を一緒に撮れる場所はありますか?
A. 富士宮市の興徳寺が代表格です。境内の彼岸花越しに富士山を望める構図で知られています。
Q. 彼岸花は持ち帰ってもいいですか?
A. やめましょう。球根などに毒がある植物ですし、名所の多くは農地・私有地・公園です。写真に収めて、花はその場に。田んぼの畦道への立ち入りも控えてください。
Q. シルバーウィークと組み合わせられますか?
A. 2026年は9月19日(土)〜23日(水)が5連休で、彼岸入り(9/20)とほぼ重なります。開花が例年並みなら連休中に見頃を迎えるスポットも期待できます。連休のおでかけ計画はシルバーウィーク2026静岡おでかけ完全ガイドもどうぞ。
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まとめ
静岡の彼岸花は、富士山と共演する興徳寺、群生が広がる水辺の楽校、2kmの赤い堤防が続く葉梨川、快適に楽しめるはままつフラワーパーク、山里の穴場・油山と、タイプの違う名所がそろっています。見頃は例年9月中旬〜10月上旬。2026年はお彼岸とシルバーウィークが重なるので、連休の計画に1か所組み込むのがおすすめです。
咲き始めの一報からの1週間が勝負の、短くて濃い季節。今年の秋は、赤いじゅうたんの前で足を止めてみてください。
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