ミルキーブルーの湖にかかる吊り橋、湖に浮かぶように見える秘境駅、白い布のように流れる清流——。静岡の山あいには、思わず息をのむ渓谷・峡谷の絶景が点在します。滝そのものより「渓谷を歩く体験」が主役。吊り橋や遊歩道から眺める景色は、夏は涼やか、秋は紅葉に染まります。この記事では、静岡で訪ねたい渓谷・峡谷を地元目線でまとめました。(運行・通行状況は変わるので、お出かけ前に各公式でご確認ください)
寸又峡(川根本町)|ミルキーブルーの「夢のつり橋」
静岡を代表する渓谷美。大間ダム湖に架かる「夢のつり橋」(長さ約90m・水面からの高さ約8m)から見下ろす湖は、神秘的なミルキーブルーに輝きます。橋は一度に渡れるのは10人までで、混雑期は一方通行に。夢のつり橋から飛龍橋を巡る周遊「プロムナードコース」は、空いていれば約90分。歩いたあとは、ツルツルになると評判の「美女づくりの湯」寸又峡温泉で疲れを癒せます。新緑も紅葉(例年10月下旬〜12月初旬)も格別です。

接岨峡(川根本町)|湖に浮かぶ「奥大井湖上駅」
長島ダムによってできた接岨湖に、半島のように突き出した絶景駅「奥大井湖上駅」。2本の赤い鉄橋(奥大井レインボーブリッジ)に挟まれ、まるで湖に浮かんでいるように見えます。アクセスは大井川鐵道井川線(南アルプスあぷとライン)。日本唯一のアプト式区間を、ラックレールと歯車を噛み合わせて急勾配を登るのも体験のひとつ。近くの展望所から駅と湖のパノラマを一望できます。
梅ヶ島渓谷(静岡市葵区)|安倍川源流の大滝と吊り橋
安倍川をさかのぼった最奥にある梅ヶ島温泉郷。渓谷の遊歩道を進むと吊り橋を渡り、落差80mの「安倍の大滝」(日本の滝百選)にたどり着きます。温泉駐車場から滝まで片道40〜50分の渓谷ハイキング。紅葉は例年11月上旬〜中旬。静岡市街から車で行ける、奥座敷の自然美です。
河津七滝(河津町)|踊り子の里の渓谷遊歩道
川端康成『伊豆の踊子』の舞台として知られる渓谷。大滝・出合滝・カニ滝・初景滝・蛇滝・エビ滝・釜滝の7つの滝を、全長約850mの遊歩道でつなぎます。所要は片道約1時間。
※遊歩道は上流の釜滝から下流の大滝へ向かって整備されており、上記は下流側(大滝)から遡る順で記載しています。河津七滝駐車場から大滝→釜滝へ歩くコースと、釜滝近くの水垂駐車場から釜滝→大滝へ歩く下り基調のコースがあります。あちこちで火山がつくった柱状節理が見られ、場所によっては触れることも。「伊豆の踊り子」像も見どころです。
滑沢渓谷(伊豆市)|わさび田の続く清流
天城の山あいを流れる狩野川支流の渓谷。急流が安山岩の間を白い布のように流れ、深い淵をつくります。渓流沿いには天城名物のわさび田が続き、天然記念物の巨木「太郎杉」へと遊歩道が延びます。すぐ近くには名瀑・浄蓮の滝もあり、天城越えのドライブとあわせて楽しめます。
よくある質問(FAQ)
Q. 寸又峡の夢のつり橋はどんな橋ですか?
A. 大間ダム湖に架かる長さ約90m・水面からの高さ約8mの吊り橋です。湖がミルキーブルーに輝き、一度に渡れるのは10人まで。混雑期は一方通行になります。
Q. 奥大井湖上駅へはどう行きますか?
A. 大井川鐵道井川線(南アルプスあぷとライン)でアクセスします。運行状況が変わることがあるため、最新は大井川鐵道の公式でご確認ください。
Q. 渓谷のベストシーズンはいつですか?
A. 新緑の初夏と、紅葉の秋(寸又峡は例年10月下旬〜12月初旬、梅ヶ島は11月上旬〜中旬)が特におすすめです。夏は涼を求める渓谷さんぽにも向いています。
Q. 渓谷めぐりで気をつけることは?
A. 山あいのため、天候や災害で通行止め・運休になることがあります。歩きやすい靴で、無理のない計画を。最新の通行・運行状況を事前にご確認ください。
まとめ
ミルキーブルーの湖、湖に浮かぶ秘境駅、源流の大滝——静岡の渓谷は、歩いてこそ味わえる絶景の宝庫です。新緑の季節も紅葉の季節も、そして暑い夏の避暑にもぴったり。渓谷×温泉のセットで、心も体も癒される旅へ出かけてみてください。運行・通行状況は変わるので、最新は各公式でご確認を。
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画像出典:寸又峡 夢のつり橋 = makke(CC BY-SA 3.0)
奥大井湖上駅 = Wikimedia Commons(Attribution)(Wikimedia Commons)


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