導入
夏の静岡は、見わたすかぎり一面の黄色に染まります。青空とひまわりの組み合わせは、いわゆる「映え」写真の定番。太陽に向かって咲きそろう大輪は、それだけで気持ちを明るくしてくれます。家族連れのおでかけにも、カップルのデートにも、ひとりでのんびり過ごす夏の一日にもぴったりです。
静岡県は東西に長く、平地から海沿い、山あいまで地形がさまざまです。そのぶんひまわりの咲く場所も多く、品種や標高によって見頃の時期がずれるため、夏の間じゅうどこかで満開のひまわりに出会えるのが魅力です。この記事では、写真映えする定番の名所から、9月まで楽しめる遅咲きの穴場まで、静岡県内のひまわり畑をまとめて紹介します。
なお、ひまわりの見頃は天候や生育状況によって年ごとに前後します。本数や開花時期はあくまで「例年」の目安としてご覧いただき、おでかけ前には各市町の観光情報や公式発表で最新の状況を必ずご確認ください。
ひまわりの見頃カレンダー
静岡のひまわりは、早い場所で7月中旬から、遅い場所では9月まで咲きつづけます。ひとつの畑の見頃はおおむね2週間ほどと短めですが、県内でリレーのように順番に咲いていくため、時期を選べば夏じゅう楽しめます。おおまかな傾向は次のとおりです。
| 時期(例年) | 見頃を迎えやすいエリアの傾向 |
|---|---|
| 7月中旬〜下旬 | 沼津など東部の早咲きの畑。梅雨明けと重なる年が多く、青空とのコントラストが狙いやすい |
| 8月 | 南伊豆をはじめ県内各地で最盛期。夏休みの家族おでかけシーズンと重なり、規模の大きな畑が見頃に |
| 8月下旬〜9月 | 湖西など遅咲きの畑。厳しい暑さが少しやわらぎ、ゆっくり鑑賞したい人におすすめ |
この表はあくまで一般的な傾向です。実際の開花は畑ごとに管理され、種まきの時期によって大きく変わります。「今まさに見頃か」を知るには、各スポットの公式情報や市町の観光ページを確認するのが確実です。
静岡のひまわり畑 名所&穴場ガイド
①浮島ひまわりらんど(沼津市)
静岡東部を代表するひまわりスポットです。最大の見どころは、畑の北側を東海道新幹線の線路が通っていること。ひまわり越しに新幹線が走り抜ける瞬間を狙え、運がよければ黄色い車体の「ドクターイエロー」との共演も撮影できる、鉄道好きにもたまらない名物スポットです。
映えポイント:ひまわりと新幹線を一枚におさめる構図が名物。線路側にひまわりの列が並ぶ角度を探すと、黄色の花と車体が重なって迫力が出ます。見頃の一般論:例年7月中旬から8月中旬ごろで、下旬に満開を迎える年が多めです。アクセス:沼津市の西部・浮島地区にあり、JR東海道線の原駅方面からバスと徒歩でアクセスできます。見学は無料とされるのが通例ですが、開設状況は年によって変わるため事前確認をおすすめします。
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②沼津御用邸記念公園(沼津市)
かつて皇室の御用邸として使われた歴史ある建物と、松林・庭園が残る公園です。夏にはひまわりが彩りをそえ、格式のある建築を背景にした落ち着いた雰囲気の写真が撮れます。海が近く、涼をとりながら散策できるのも魅力です。
映えポイント:歴史的な建物や松並木とひまわりを組み合わせた、静岡らしい和の情景。見頃の一般論:例年7月中旬から8月中旬ごろ。アクセス:沼津市街の南、駿河湾に面したエリアにあります。園内は有料区域もあるため、開花情報とあわせて公式サイトで確認してください。
③日野ひまわり畑(南伊豆町)
伊豆半島の南端、南伊豆町の日野地区に広がる大規模なひまわり畑です。地元のボランティア団体が手入れをしており、山々を背景に数万本規模のひまわりが咲きそろう光景は圧巻。春には同じ場所が菜の花畑になることでも知られています。
映えポイント:雄大な山を背にした黄色いじゅうたん。広さがあるので、花の中に立って人物を入れた開放的な一枚が狙えます。見頃の一般論:例年8月ごろ、上旬から下旬にかけて。アクセス:伊豆半島南部、伊豆急下田駅方面からバスでアクセスできます。南伊豆の海や下田の観光とあわせた夏のドライブコースにおすすめです。
④前向花畑(湖西市)
静岡県西端の湖西市にある、遅咲きのひまわりが楽しめる穴場です。市民ボランティアが耕作放棄地を開拓して整備した広大な花畑で、ひまわりのほか菜の花やコスモスも育てられています。ほかの畑が咲き終わるころに見頃を迎えるため、「夏の終わりにもひまわりを見たい」という人に貴重なスポットです。
映えポイント:数万本規模の広さを生かした、地平線まで続くようなひまわりの眺め。見頃の一般論:例年8月下旬から9月下旬ごろと遅め。年によっては秋口まで楽しめます。アクセス:静岡県西端の湖西市岡崎地区。東名高速道路の三ヶ日インターチェンジ方面から車でアクセスできます。開花状況は運営団体への確認が確実です。
⑤浜名湖ガーデンパーク(浜松市)
浜名湖のほとりに広がる、花と緑の大きな公園です。夏には花畑一面にひまわりが咲き、高さ約50メートルの展望塔からは花畑を上から見下ろせます。花畑には地上絵が描かれることもあり、塔からその全体像を眺められるのがこの公園ならではの楽しみ方です。
映えポイント:展望塔からの俯瞰ショット。地上からは撮れない、花畑全体を一望する構図が狙えます。見頃の一般論:夏にひまわりが見頃。春はネモフィラ、秋はコスモスと、季節ごとに花が入れ替わります。アクセス:浜松市の浜名湖東岸エリア。入園無料で、駐車場や園内設備が整っており、家族連れでも一日ゆっくり過ごせます。
⑥源氏の里ひまわり(袋井市)ほか各地の畑
県中西部の袋井市「源氏の里」をはじめ、静岡県内には休耕田を活用した地域のひまわり畑が各地にあります。こうした畑は地元の人たちの手で育てられていることが多く、規模や見頃は場所によってさまざま。大きな名所とはまた違う、素朴であたたかい雰囲気が魅力です。
映えポイント:のどかな里山や田園風景に溶けこむひまわり。生活感のある背景がかえって旅情をさそいます。見頃の一般論:おおむね夏場ですが、畑ごとに大きく異なります。アクセス:市町の観光協会や広報で開催の有無・場所が案内されることが多いので、お出かけ前に地元の観光情報をチェックしてください。

ひまわり畑を100%楽しむコツ
せっかく足を運ぶなら、より気持ちよく、きれいな写真を持ち帰りたいものです。ちょっとした工夫で満足度が大きく変わります。
- 早朝や午前中を狙う:ひまわりは咲きはじめの午前中がいちばん元気で、花の向きもそろいがち。人出も少なく、日差しもまだやわらかいので、ゆっくり撮影できます。
- 順光で撮る:太陽を背にして撮ると、花の黄色と空の青がくっきり出ます。ひまわりは基本的に東を向いて咲くので、午前中は東側から撮ると花の正面をとらえやすくなります。
- 熱中症・日差し対策を万全に:ひまわり畑は日陰が少なく、真夏は非常に暑くなります。帽子や日傘、こまめな水分補給、日焼け止めを忘れずに。小さなお子さんや高齢の方は無理をしないでください。
- マナーを必ず守る:多くのひまわり畑は農地や私有地を地域の人が手入れしています。畑の中に勝手に入らない、花を折らない、決められた通路や撮影エリアを守る、ゴミは持ち帰る。こうした基本を守ることが、来年もきれいなひまわりに出会える一番の近道です。
あわせて読みたい
ひまわり畑めぐりとセットで楽しみたい、静岡の夏のおでかけ情報もどうぞ。海沿いのスポットは、ひまわり畑からの移動途中に立ち寄るのにもぴったりです。
- 静岡のきれいな海・海水浴場18選:ひまわりで映え写真を撮ったあとは、透きとおる海でひと泳ぎ。伊豆や遠州のビーチをまとめています。
- 遠州三山風鈴まつり:色とりどりの風鈴が涼を運ぶ、袋井エリアの夏の風物詩。源氏の里方面のひまわりとあわせてどうぞ。
まとめ
静岡のひまわり畑は、新幹線と共演できる沼津の浮島、山を背にした南伊豆の大規模な畑、9月まで楽しめる湖西の遅咲き、展望塔から俯瞰できる浜名湖ガーデンパークなど、個性豊かなスポットがそろっています。東西に長い静岡だからこそ、7月から9月まで時期をずらして何度でも楽しめるのが最大の魅力です。
くり返しになりますが、ひまわりの見頃は天候や生育しだいで年ごとに前後します。せっかく訪れたのに見頃を過ぎていた、ということがないよう、おでかけ前には必ず各スポットの公式情報や各市町の観光ページで最新の開花状況を確認してください。マナーを守りながら、静岡の夏を彩る一面の黄色を、心ゆくまで楽しんでいただければと思います。
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