初めて静岡おでんを見た県外の人は必ず驚く。「なんでスープが黒いの?」——
牛すじでとった真っ黒なダシ、串に刺さった具材、仕上げに青のりとダシ粉。それが静岡おでん。
B級グルメの王様は、想像の3倍おいしい。
静岡おでんの特徴5つ|黒いスープ・黒はんぺん・ダシ粉
- スープが真っ黒:牛すじと濃口醤油ベース。見た目はワイルドだが味は意外とあっさり
- 具材は全部串刺し:黒はんぺん・牛すじ・大根・玉子、すべて串で食べる
- ダシ粉+青のりが必須(ダシ粉はサバ・イワシの削り節を粉にしたもの。青のりは清水・折戸湾の海苔養殖時の裁断くず再利用が起源とされる):食べる直前にかけるこの二つが味の決め手
- 黒はんぺん:イワシやサバのすり身で作る灰色のはんぺん。静岡以外ではほぼ見かけない
- 駄菓子屋で食べる:もともとは駄菓子屋の店先で子どもが食べるおやつだった
🍢 はしご酒の前に|青葉おでん街は17時開店が多い
人気店は19時を過ぎると満席。17時台の到着で1〜2軒、20時前に切り上げて3軒目が地元民の黄金ルートです。下で紹介する青葉横丁・大やきいも・海ぼうずの3軒は、徒歩圏内で回れます。

静岡おでんの名店を3軒巡る
青葉横丁・青葉おでん街(静岡市葵区)
JR静岡駅から徒歩10分の繁華街に、おでん屋が約20軒密集する異空間(隣接する青葉横丁と合わせると約40軒規模)。
1軒5〜6席のカウンター式で、隣の客と肩を寄せ合いながら食べるのが正しい作法。はしご酒で2〜3軒回るのが地元民スタイルです。
- 住所:静岡市葵区常磐町2丁目周辺(〒420-0034)
- 営業:17:00頃〜(店舗により異なる)
- 予算:1軒あたり1,000〜2,000円(おでん+酒)
大やきいも(静岡市葵区)
創業明治時代の老舗。
名前は「やきいも」だが静岡おでんの名店としても有名。昔ながらのダシで煮込まれたおでんは、基本おでん1本130円〜というお手頃価格(牛すじ220円・じゃがいも180円)。
営業10:30〜16:30、月・火定休。昼から営業しているので、ランチで静岡おでんを食べたい人にも最適。
海ぼうず 本店(静岡市駿河区南町)
JR静岡駅南口から徒歩2分の居酒屋。住所:静岡市駿河区南町6-11/営業15:00〜23:00(LO22:30)/不定休。
静岡おでんはもちろん、桜えびのかき揚げや黒はんぺんフライなど静岡名物が一通り揃います。
観光客が「静岡グルメを一軒で制覇したい」ときに便利な店です。
静岡おでんの正しい食べ方をマスターする
- 串を選ぶ(迷ったら黒はんぺん・牛すじ・大根)
- ダシ粉と青のりをたっぷりかける(ケチらない)
- 黒いスープを恐れずにすする
- シメはダシ茶漬けか静岡割り(緑茶ハイ)
お土産に静岡おでんを持ち帰る
静岡駅の土産店やスーパーでレトルトの静岡おでんセットが購入可能。
「天神屋」の静岡おでんセットが定番(黒はんぺん・ダシ粉・青のりも合わせて)。ダシ粉と青のりも忘れずに買いましょう。
自宅で再現すると「あの味」が蘇ります。
まとめ|黒いスープは静岡の誇り
見た目は真っ黒、味は優しい。
串に刺さった具材をダシ粉と青のりで食べる——静岡おでんは全国のおでんとは完全に別ジャンル。
青葉おでん街のカウンターで、隣の常連客と語り合いながら食べるのが最高の体験です。
静岡おでんの定義|他県のおでんと違う5つの特徴
静岡おでんは農林水産省の「うちの郷土料理」にも登録された、れっきとした郷土料理。一般的なおでんとは明確に区別される、以下5つの特徴を持ちます。
| 特徴 | 説明 |
|---|---|
| 真っ黒なスープ | 濃口醤油+牛すじだしで煮込むため、見た目にインパクトのある黒色 |
| 全具材が串刺し | 大根・卵・練り物まで全て串に刺さっている(食べ歩き文化の名残) |
| 黒はんぺん | サバ・イワシのすり身で作るグレーのはんぺん。静岡独自の練り物 |
| だし粉をかける | 鰹節・サバ・イワシの削り粉を仕上げに振りかける |
| 青のりをかける | だし粉と一緒に青のりをトッピング、香りと風味のアクセント |
歴史|大正時代に生まれ、戦後に広がった
静岡おでんのルーツは大正時代の屋台文化。第二次大戦後、廃棄処分されていた牛すじや豚モツをおでんの具にしたことで人気が爆発し、駄菓子屋・酒場・家庭料理として静岡市内に広がりました。現在も静岡市中心部の「静岡おでん街」「青葉横丁」などには戦後から続く老舗が並びます。
静岡おでんが食べられる主要エリア
- 静岡おでん街(青葉おでん街):青葉公園横の路地、老舗が並ぶ聖地
- 青葉横丁:おでん街と並ぶもう一つの聖地、屋台風の店が連なる
- 駄菓子屋の店頭おでん:今も残る昭和文化、子ども1串50円〜
- 清水区:港町ならではの魚介系だしを使う店が多い
定番の具材ランキング
- 黒はんぺん:静岡おでんの主役、必ず注文すべき
- 牛すじ:濃いスープを吸って絶品
- 大根:黒スープの色がしっかり染みた見た目が特徴
- 卵:殻ごと染まる独特の黒
- こんにゃく:味の染み込みが抜群
- 玉子焼き:甘めの卵焼きをだしに浸す独特の食べ方
- つくね:練り物と並ぶ人気
よくある質問(FAQ)
Q1. 黒いスープは塩辛くないですか?
見た目ほど塩辛くありません。牛すじだしのコクが強く、まろやかな塩味。煮込み時間が長いほど色は濃くなりますが、味は逆にやわらかくなる傾向です。
Q2. だし粉は何でできていますか?
主に鰹節・サバ節・イワシ節を粉末状にしたもの。店舗ごとにブレンドが異なり、これが店の個性を決めます。市販品は静岡県内のスーパー・お土産店で購入可能。
Q3. 子どもでも食べられますか?
串刺しなので食べやすく、駄菓子屋では1串50〜100円で子どもの定番おやつ。黒はんぺん・卵・大根なら小さな子でも食べやすい味です。
Q4. 静岡市以外でも食べられますか?
静岡市中心部が本場ですが、清水・焼津・藤枝・島田などの中部エリアにも独自店あり。東部(沼津・三島)・西部(浜松)には店舗数が少ない傾向です。
Q5. 自宅で再現できますか?
レシピは公開されており、牛すじ+濃口醤油+ザラメ少々+鰹だしで煮込むのが基本。黒はんぺん・だし粉は市販品が手に入ります。圧力鍋で牛すじを下処理するのがコツ。
Q6. お土産で買えるおすすめは?
レトルトの「静岡おでんセット」がJR静岡駅売店・スーパーで購入可能。黒はんぺん(要冷蔵)+だし粉+青のりの3点セットなら自宅でほぼ本場の味が再現できます。
最終更新日:2026年5月31日|出典:農林水産省 うちの郷土料理/静岡県公式 食の情報センター
静岡県全体の観光と組み合わせるなら
静岡県は東西に長く、エリアごとに異なる魅力があります。静岡おでんを訪れる際は、近隣エリアの観光スポットも組み合わせて1泊2日コースにすると充実度が一気に上がります。
| エリア | 主要観光ジャンル | 代表スポット |
|---|---|---|
| 東部(伊豆・熱海) | 温泉・海・絶景 | 熱海・伊東・河津・下田・伊豆高原 |
| 中部(静岡市・島田) | 富士山ビュー・お茶・歴史 | 日本平・三保松原・大井川鐵道・牧之原台地 |
| 西部(浜松・湖西) | 湖・うなぎ・モータースポーツ | 浜名湖・浜松城・富士スピードウェイ |
| 北部(富士山周辺) | 富士山・高原・モータースポーツ | 富士宮・朝霧高原・小山町・御殿場 |
静岡県内の移動の目安時間
- 東名高速:沼津IC〜浜松西IC 約2時間
- 新東名:長泉沼津IC〜浜松浜北IC 約1.5時間
- 東海道新幹線:熱海〜浜松 こだま約1時間
- 主要観光地間は車30〜90分が目安
- レンタカー+宿泊で広域観光が効率的
お土産の定番ジャンル
- お茶(やぶきた・玉露・抹茶ジェラート):本山・川根・牧之原産
- うなぎパイ:浜松春華堂、夜のお菓子で有名
- 桜えび・しらす干物:駿河湾の海の幸
- わさび漬け:伊豆・天城のわさび
- こっこ:ふんわりミルク饅頭、駅売店の定番
- 富士山プリン・カステラ:富士山モチーフのスイーツ
季節別 静岡観光のベストシーズン
| 季節 | おすすめスポット |
|---|---|
| 春(3-5月) | 河津桜(2月)→新茶シーズン(4-5月)→いちご狩り |
| 夏(6-8月) | 白浜・弓ヶ浜の海水浴、富士登山、花火大会 |
| 秋(9-11月) | 寸又峡・夢の吊り橋紅葉、伊豆高原ドライブ、ばらの丘秋シーズン |
| 冬(12-2月) | 富士山ビュー(空気澄む)、伊豆温泉、御殿場アウトレット冬セール |
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